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HLA(ヒト白血球型抗原)技術情報用語集

CWD

CWD catalogは、common and well-documented HLA allelesの略称です。
CWD catalog は2007年にversion 1が発表され、2012年にversion 2、2020年にversion 3にアップデートされました。
HLAタイピングはその膨大なアレルの存在により、一般的な手法では結果はambiguityが残ります。現場では明確なHLAアレルを出すために追加でさらに検査をしなければいけないケースがあるため、米国組織適合性学会(ASHI; American Society for Histocompatibility and Immunogenetics)では、さらなる検査が必要かどうかのHLA遺伝子を定義する委員会を設立しました。
この委員会によって高解像度タイピングの大規模なデータセットの詳細な分析と、関連する科学文献の徹底的なレビューを行い厳格な基準をもって、一般的で十分に文書化された(CWD)対立遺伝子のカタログを作成しました。これがCWDの始まりです。
現在のversion 3は世界中の26施設と37名の委員会のメンバーにより、2020年に発行されました(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1111/tan.13811)
Version3より名称は CIWD(common, intermediate and well-documented HLA alleles)に変わり、common(≥1 in 10,000)、intermediate(≥1 in 100,000)、well-documented(≥5 occurrences)の頻度になっています。

CWD図(横).png

CIWD 3.0のデータベースは下記からダウンロード可能です。
Common, Intermediate and Well-Documented HLA Alleles in World Populations: CIWD Version 3.0.0.

One Lambdaでは、SSP法RSSO法SBT法、NGS法と各種方法によるHLAタイピングキットを開発しています。
どの手法でも、専用の解析ソフトウェアでCWD catalogのアレルをターゲットとして解析する事が可能です。
さらにRSSO法の一つであるLABType CWDキットでは、CWDアレルをターゲットにした際にambiguityとならないコンセプトで開発されています。

注目の製品情報
HLA-DNAタイピングキットLABType

関連製品
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LABType CWD Class I B Locus
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LABType CWD Class II DRB1 Locus