MassARRAY System Comp iPLEX HS Lung Panel CPM
Agena Bioscience社の商品は2024年3月末日をもって取扱を終了いたしました。
- 研究用
MassARRAY® Systemは、エンドポイントPCRと、MALDI-TOFベースの質量分析技術を利用した、遺伝子解析プラットフォームです。 高度なマルチプレックス反応により、DNAの変異やメチル化を迅速に、高精度に、高い費用対効果で検出することが可能です。 材料が限られている場合の標的遺伝子検査に優れたソリューションを提供します。
本パネルは新鮮組織やFFPE、穿刺吸引細胞診や針生検などをサンプルとし、肺がん関連遺伝子(BRAF、EGFR、ERBB2、KRAS、PIK3CA遺伝子)における70か所の変異を特定します。
必要なDNA量は1サンプルあたり10 ngで、対立遺伝子頻度1%の変異を検出可能です。一部分解したサンプルにも利用できます。
※本製品はMassARRAY Analyzer 4 CPM専用です。Nanodispenser RS1000では使用できません。
製品の特長
本製品はiPLEX HS Chemistryを用い、肺がんに関連する遺伝子における対立遺伝子頻度1%の変異を検出できる解析パネルです。
<iPLEX HS Chemistryについて>
①PCRで変異箇所を含む領域を増幅後、②一塩基伸長反応を行います。
③MassARRAY Analyzer 4による解析では、低頻度変異の増幅産物に由来するシグナルを、Wild typeよりも高感度に検出します。
実際の実験ステップについては英語マニュアルを参照してください。
<解析する変異について>
遺伝子名 | 解析箇所 | 解析変異数 |
BRAF | Codons 469 (exon 11), 594, 600 (exon 15) | 4 |
EGFR | Exon 19 indels, exon 20 insertions and substitutions across exons 18, 19, 20 and 21 | 46 |
ERBB2 | Exon 20 insertions | 2 |
KRAS | Codons 12, 13 (exon 2) and 61 (exon 3) | 14 |
PIK3CA | Codons 542, 545 (exon 9) and 1047 (exon 20) | 4 |
合計 | 70 |
変異の詳細はこちらを参照してください。
解析する変異は、肺がんに関連する5遺伝子中の70か所です。マルチプレックスPCRを行い、その後1サンプル当たり8ウェルを利用して、各変異箇所の塩基の種類をMassARRAY Analyzer 4で分析します。
※大腸がんに関連する遺伝子変異の解析にはComp iPLEX HS Colon Panel(製品コード:AGN-13130F/13132F)、メラノーマに関連する遺伝子変異の解析はiPLEX HS Melanoma Panel(AGN-13233F/13234D)をご利用ください。
<サンプルについて>
以下のサンプル由来のDNAが解析可能です。
- 新鮮な組織
- FFPE保存組織
- 凍結保存組織
- 細胞株
- 胸膜液
- 穿刺吸引サンプル
- 針生検
- セルブロック
必要なDNA量は1サンプルあたり10 ngです。
<本製品の構成について>
本製品には以下の試薬が含まれます。
- パネル用のPCRプライマーおよび試薬
- SAP試薬
- 一塩基伸長用プライマーおよび試薬
- その他解析試薬
- SpectroCHIP(96ウェルフォーマット、384ウェルフォーマットのいずれか)
※Clean Resinは含まれておりません。別途ご購入ください。(製品コード:AGN-8040/8060)
※本製品を384ウェルフォーマットで解析する場合、MassARRAY Analyzer 4による解析までの実験は、96ウェルフォーマットで実施してください。
Agena社製以外の消耗品や機器の推奨品に関してはこちらを参照してください。
<ソフトウェアでの結果表示例>
(写真はiPLEX HS Colon Panelのものです)
<レポート出力例>
結果はレポート形式(HTMLまたはCSV)で出力可能です。