FAQ
- 細胞分離
- EasySepで全血からT、B細胞等を分離する際に血小板が多く混入することがあります。 どのような点に注意すれば良いでしょうか?
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血小板は、巨核球から得られた、小さくイレギュラーな形をしている細胞で、一度活性化されると、簡単に他の種類の細胞に接着し、細胞凝集塊を作成します。
従って、血小板を含む血液サンプルは優しく扱い、活性化させない様に注意する必要があります。
採血時の注意点
1.採血時に、Wide bore needle(19G)を使用し、もしシリンジプランジャーを使う場合は、激しい摩擦が加わらないようにして下さい。
2.採血時に、より多くの抗凝固剤を使用して下さい。
3.全血サンプルはボルテックスしないで下さい。
4.Ca2+、Mg2+が入っていないバッファーを使用して下さい。入っていると血小板が活性化してしまいます。
次に、分離操作時の注意点です。
1.単核球を比重分離する際は、血小板濃縮層を取らないように注意して下さい。
2.単離した単核球を洗浄する際は、スロースピンウォッシュを最低3回は実施して下さい。
スロースピンウォッシュの方法は下記を参照して下さい。
1. 120xg、10分、ブレーキオフ、室温で遠心します。
2. 慎重に血小板が含まれる上清を除去します。
3. 細胞ペレットを新しいバッファーに移し懸濁します。(移す際は、新しいピペットを使用します。)
参考文献
1 Lim K. G. and Weller P. F. 2001. Isolation of Human Eosinophils. Current Protocols in Immunology. 7.31.1-7.31.7.