ラーニングコーナー
2018/10/09
免疫沈降(IP)法で試薬を選択する際のポイントと留意点「Dynabeads Protein A/G」
免疫沈降(IP)で用いられる試薬は複数ありますが、最近研究者に一番愛用されているのは磁気ビーズ法です。磁気ビーズ法での免疫沈降に関する知識を勉強しましょう!
免疫沈降(IP)とは
免疫沈降(IP)は、特異的な抗体との相互作用を介して溶液から標的タンパク質を捕捉するために広く使用されている手法です。
免疫沈降(IP)の種類
免疫沈降は免疫沈降(IP)、クロマチン免疫沈降(ChIP)、共免疫沈降(Co-IP)およびRNA結合タンパク複合体の免疫沈降(RIP)などの複数種類があります。
ChIP / RIPはゲノミクス(genomics)からプロテオミクス(proteomics)までのギャップを橋渡ししています。
免疫沈降(IP)のワークフローと関連情報
IPのワークフローは、Dynabeads Protein A / Gの準備から、抗体の結合、抗原の免疫沈降および標的抗原の溶出まで、4つのステップがあります。
免疫沈降(IP)法を選択する際のポイント
- 容量/収量—磁気ビーズはセファロースやアガロースよりも抗体の使用量を大幅に削減しつつ、収量はより高く、非特異的バックグラウンドを下げることができます。磁気ビーズは滑らかなビーズ面にすべての抗体がアクセスできるため、結合能力の最適化、収量の向上、非特異的バックグラウンドの低下が容易です。
- バックグラウンド—Dynabeadsを用いることで、ほぼゼロに抑えることができます。抗体のアクセス性に優れているため、非特異的なバックグラウンドは低く抑えられ、結合能力および収量が向上します。
- コスト—使用する抗体の量も考慮にした場合、磁気ビーズを利用する際の1サンプルあたりのコストはセファロースと同等と言われています。または、一般的に事前洗浄(プレクリア)のステップを省略できるためにさらにコストを下げられます。
- 複雑性—通常、IP(例えば Co-IP、ChIP/ChiP-Seq、RIP)が複雑になるほど、磁気ビーズを使用する利点も増えます。
Dynabeads:免疫沈降(IP)のゴールドスタンダード
→ 簡便・迅速(免疫沈降:~40分)
→ 低い非特異結合およびバックグラウンド
→ タンパク質を迅速に分離
→ 再現性のある結果
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初めてIPを行いたい方や、他の方法でIPを行っていてDynabeadsによるIPを試したい方が対象です。
Dynabeadsを使用した「研究者の声」
- Dynabeads Protein Gを用いたUV crosslinking and Immunoprecipitation 研究者の声【1】
- Dynabeads Protein Gを用いたenChIP法
- マウスモデルによる造血器腫瘍や造血幹細胞分化の研究にベリタス取扱製品を使用 研究者の声【5】
- Dynabeads を用いた弱活性レクチンの単離
- 免疫沈降にDynabeads Protein Gを、ssDNAキャプチャーアッセイにはDynabeads Streptavidin
- 二次抗体結合Dynabeadsを利用したオルガネラの免疫磁気分離
- 磁気ビーズによるプルダウンアッセイを利用したタンパク質-RNA 相互作用の解析
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