ラーニングコーナー
2024/10/24
ウェビナー紹介:樹状細胞/CD8⁺ T細胞共培養で抗原特異的T細胞の機能評価
- 用途別細胞培養
オンデマンドで視聴できるウェビナー「Assessing Antigen-Specific T Cell Functionality with Dendritic Cell/CD8ᐩ T Cell Co-Culture」を紹介します。この動画では、樹状細胞(dendritic cell; DC)とCD8⁺ T細胞の共培養実験をセットアップし、抗原特異的なCD8⁺ T細胞を作製する方法、およびCD8⁺ T細胞の増殖、機能性、殺傷活性を評価する方法について学べます。
本稿の内容は、STEMCELL Technologies社ウェブサイトの記事(Q&A: Assessing Antigen-Specific T Cell Functionality with Dendritic Cell/CD8⁺ T Cell Co-Culture)に基づいています。
スピーカー紹介 Dr. Catherine Ewen
Q&A(抜粋)
ライブウェビナー配信時の質疑応答を、一部紹介します。質問をクリックすると回答が表示されます。
ImmunoCult™培地を1種類だけ使用してもよいですか?
技術報告に記載されているプロトコルが最適です。DCの成熟はImmunoCult™ Dendritic Cell Medium で行い、共培養はImmunoCult™-XF T Cell Expansion Medium で行います。CD8⁺ T細胞の増殖が見られない場合はどうすればよいですか?
この場合、いくつかのオプションがあります。T細胞と成熟DCの生存率と表現型を典型的なマーカーで確認することをお勧めします。DCによるIL-12の分泌も確認できます。また、ほとんどのドナーはCMVに対する循環メモリーT細胞を持っているため、メモリーT細胞を増殖させるCMVペプチドプール(商品コード:ST-100-1414)などのポジティブコントロールを使用することもお勧めします。別のポジティブコントロールの選択肢としては、CMV、EBV、およびインフルエンザのペプチドで構成され、ほとんどのドナーがこれらに対するメモリーT細胞を有するCEFクラスIペプチドプール(商品コード:ST-100-0675)の使用があります。DC/T細胞の共培養は、PBMCを目的のペプチド/抗原で処理して1-2週間通常のPBMC増殖を行うのとどう違い、優れていますか?
私たちは、全PBMCからCMV反応性T細胞を増殖させることに成功しています。ただし、精製したT細胞やDCを使用した場合と同じ収量は得られません。DCはナイーブT細胞の活性化に最適であるため、DC/T細胞共培養はナイーブT細胞を使用する場合に特に有益です。クラスI HLAを研究する場合、DCまたは任意の有核細胞の使用による違いは生じますか?
T細胞プライミングには、DCが最適な選択となります。DCはサイトカインと共刺激分子を発現し、ナイーブまたはメモリーT細胞を強力に活性化するからです。しかし、CD8を介する殺傷アッセイや抗原誘導性サイトカイン産生などの機能アッセイでは、適切なHLAクラスI分子を発現するDC以外の細胞を使用できます。トリプシンを使用して単球由来樹状細胞(mo-DC)を回収できますか?それは抗原提示を妨げますか?
トリプシンへの長期暴露は、mo-DCの細胞表面上のMHCおよび共刺激タンパク質のレベルに影響を与える可能性があります。回復ステップを組み込むことで、T細胞のプライミング促進に必要なタンパク質をmo-DCが再発現できるかもしれません。これには、いくつかの条件を最適化する必要があります。全Q&Aの内容は、こちら>>
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Assessing Antigen-Specific T Cell Functionality with Dendritic Cell/CD8ᐩ T Cell Co-Culture
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