注目の製品情報
2019/10/02
HLA-DNA タイピングキットマイクロ SSP
- 移植・HLA・MHC
マイクロSSP は、PCR-SSP法(Polymerase Chain Reaction-Sequence Specific Primer)に基づきHLAタイピングを行う研究用試薬です。
SSP法によるHLA-DNAタイピングの概要
SSP法の原理としてはアレル特異的な塩基配列を設定した複数のプライマー(合成オリゴヌクレオチド)を用いてPCR 増幅し、ゲル電気泳動により特徴的な多型部分が増幅されたか否かを確認します。その増幅パターンによりアレルを判定します。判定はプライマーの特性が記された判定表(ワークシート)および専用の解析ソフトウェアHLA Fusionを用いて同定します。
マイクロSSP製品の特長
- 約2 時間でHLA 型の判定が可能です
- アレル特異的な各プライマーは、96 ウェルPCR 反応用トレーの各ウェルに予め分注され、凍結乾燥してあります
- インターナルコントロールが各ウェルに入っています
- タイピングトレーを解凍後、D-mix(dNTP を含むPCR 反応バッファー)と検体DNA を加えた後、AmpliTaq、DNA Polymerase(別売)を加え、各ウェルに分注するだけで、PCR の試薬調製が可能です
- ゲル電気泳動は専用の泳動槽を用いて、約3 分で泳動が終了します
マイクロSSPによるHLAタイピング操作の流れ
- D-mix にAmpliTaq DNA Polymerase とDNA を添加
- DNA とD-mix のミクスチャー溶液を各ウェルに10μL ずつ分注(陰性コントロールウェルを除く)
- PCR 増幅
- 専用ゲル泳動槽を用いて、電気泳動
- 泳動写真を記録(データ保存)
- 解析ソフトウェアHLA Fusion による自動判定
マイクロSSP製品の紹介
マイクロSSP Generic Trays
HLA-DNAアレルをHLA 抗原レベル(低解像度)でHLA 型を判定するマイクロSSP製品です。
マイクロSSP ABC/DRDQ JPN(商品コード:SSPJPN)
日本人のHLAタイピング用に開発されたマイクロSSP製品で、HLA のA, B, C, DR, DQ ローカスを1回のPCR反応で同時タイピングが可能です。
日本人集団では99%のHLA 型をカバーし、また日本人頻度0.01%以上のHLA型はアンビギュイティーなく判定します。
マイクロSSP AmbiStrips
マイクロSSP AmbiStripsは、HLA 遺伝子のタイピング結果で問題となるアンビギュイティーを減らすことを目的に作製されたSSPタイピング試薬です。具体的には、B27 の変異を含むアンビギュイティーや、HLA Class I、Class II に一般的なNullアレルなどを判別可能です。
マイクロSSP Allele Specific Trays
マイクロSSP Generic Tray などでHLA抗原レベル(低解像度)で判定したHLA型の結果を基に、さらに高解像度な判定をするためのマイクロSSPです。
調べたい抗原のアレルだけを調べることができます。
マイクロSSP 専用試薬および器具
マイクロSSP を利用する際に必要な試薬および器具類です。