MassARRAY System SARS-CoV-2 Variant Panel v3 (RUO)
Agena Bioscience社の商品は2024年3月末日をもって取扱を終了いたしました。
- 研究用
- 新製品
MassARRAY® Systemは、エンドポイントPCRと、MALDI-TOFベースの質量分析技術を利用した、遺伝子解析プラットフォームです。 高度なマルチプレックス反応により、DNAの変異を迅速に、高精度に、高い費用対効果で検出することが可能です。 材料が限られている場合の標的遺伝子測定に優れたソリューションを提供します。
本パネルは新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の16変異株で報告されている36か所の変異を2 well で検出し、サンプルRNAにおける各変異株の陽性・陰性を解析します。
オミクロン株(Omicron Variant)の検出に対応しています
SARS-CoV-2/インフルエンザウイルスを1wellで検出するパネルはこちら
製品の特長
本製品はRT-マルチプレックスPCRとiPLEX Pro Chemistryを用い、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株のうち、デルタ株、オミクロン株など16変異株に特異的な遺伝子変異を2 well で検出できる試薬キットです。
本製品の特長
- 16変異株を同時に判別:SARS-CoV-2のメジャーな変異株16種(Alpha、Beta、Delta、Omicronなど)の有無を2 wellで同時に解析
- コントロールの同時検出:同一wellでコントロールも解析、実験の正確性をサンプル毎に評価
- シンプルなワークフロー:RT-マルチプレックスPCR→MassARRAYで質量分析、抽出RNAから約6時間で結果取得
- 高スループット:1ランで2チップ=最大96検体* or 384検体**解析可能、連続分析も対応 *96wellの場合 **384wellの場合
- 簡単な結果判別:専用ソフトウェアですぐにレポート出力、解析後の労力やミスを低減
<本製品におけるiPLEX Pro Chemistryについて>
RT-PCRでcDNAを合成し、変異箇所を含む領域を増幅後、一塩基伸長反応を行います。MassARRAY Analyzer 4による解析で、各増幅産物に由来するシグナルを検出します。
ワークフローの改良により、従来パネルでは約8時間かかっていた解析を約6時間で行うことが可能になりました。
<解析する遺伝子について>
SARS-CoV-2の16変異株で報告されている計36か所の変異およびSARS-CoV-2のヌクレオカプシド(N-gene)を解析します。太字の株はv3で新規追加された変異株です。本パネルはオミクロン株の検出に対応しています。
各変異株で複数の箇所を解析することで、変異株の陽性/陰性を確実に検出することができます。
さらに、プロセスコントロールとして同じwell内でヒトGAPDHも解析します。これにより、実験フローの正確性をサンプル毎に評価できます。
本パネルでの表記 | WHO labelおよび系統名 | 最初に検出された地域 | 検出変異 |
B1.1.7 (U.K.) | Alpha (B.1.1.7) | United Kingdam | N501Y, A570D, P681H, T716I, S982A, H69_V70del, Y144del |
Florida | Florida | K1191N, Q493K | |
B1.351 (S.A.) | Beta (B.1.351) | South Africa | N501Y, D80A, D215G, K417N, E484K, A701V, L18F, L242_244del |
P.1 (B.R.) | Gamma (P.1) | Brazil | N501Y, L18F, E484K, K417T |
B.1.617.2 (India) | Delta (B.1.617.2) | India | T478K, T19R, P681R, L452R |
20C. Cal | Epsilon (B.1.427/B.1.429) | US | L452R, S13I, W152C |
P.2 (B.R.) | Zeta (P.2) | Brazil | E484K + wildtype calls for L18, K417, A701V, Q677H |
B.1.525 (New York) | Eta (B.1.525) | Multiple countries | E484K, H69_V70del, Y144del, Q677H |
B.1.526 (New York) | Iota (B.1.526) | US | E484K, A701V, D253G, L5F, T95I, S477N |
B.1.526.1 (New York) | US | D80G, L452R, Y144del | |
B.1.617 (India) | Kappa (B.1.617) | India | L452R, E484Q, P681R |
B.1.1.529 | Omicron (B.1.1.529) | South Africa |
P681H, K417N, T95I, T478K, S477N WTと同等:L18F, L452R 検出せず: E484KQ, H69_V70del, N439K |
Putative Immune Escape | B.1.258 | N439K, H69_V70del | |
Cluster 5 Mink | Cluster 5/Mink | Denmark | I692V, Y453F, H69_V70del, N501T |
D614G | D614G | ||
Broad USA | Q677P |
<本製品の構成について>
本製品には以下の試薬が含まれます。
AGN-13340、AGN-13341、AGN-13342はRS1000 Nanodispenser対応、AGN-13340F、AGN-13341D、AGN-13342DはCPM (Chip prep module)に対応しています。
- パネル用のPCRプライマーおよびRT-PCR用試薬
- SAP試薬
- 一塩基伸長用プライマーおよび試薬
- SpectroCHIP(96ウェルフォーマットもしくは384ウェルフォーマット)
※Clean Resinは含まれておりません。別途ご購入ください。(製品コード:AGN-8040/8060)
※各ウイルスおよびヒトGAPDHのコントロールRNA(ポジティブコントロール)は含まれておりません。別途ご用意ください。
Agena Bioscience以外の消耗品や機器の推奨品に関してはこちらを参照してください。
<レポート出力>
専用レポートソフトウェアにより、サンプルの陽性・陰性結果を解析後すぐに出力することができます。複数株が存在するサンプルでも株ごとに検出の有無を確認することが可能です。