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2024/06/14

血漿タンパク質を利用したリキッドバイオプシーに「Streck Protein Plus BCT™」

細胞安定化試料保存チューブ

液性検体中に存在する生体成分（セルフリー成分）を対象とした「リキッドバイオプシー(Liquid Biopsy)」は、がんをはじめとした疾患の早期発見やモニタリングのバイオマーカーとしての有用性が報告されています。現在は血漿中のCell-free DNA（cfDNA）やエクソソームがマーカーとして利用されている一方で、タンパク質も診断・予後予測に活用できる新たなバイオマーカー候補として注目されています。
Streck社のProtein Plus BCT™は血漿中のタンパク質を常温で安定保存することを目的に開発された血液保存チューブです。Protein Plus BCTで保存したタンパク質は血漿プロテオーム解析に有効利用することができます。

Streck Protein Plus BCTの特長
Protein Plus BCTの使用例
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Streck Protein Plus BCTの特長

血液中に存在するセルフリー成分は、がんなどの疾患バイオマーカーとして注目されています。現在主に利用されているのはcfDNAやエクソソームですが、血漿タンパク質も疾患の状態を反映するものとして注目されています。しかし、血漿タンパク質は採血してから分析するまでに分解・変動するリスクがあるため、これまでは採血後、すみやかに血漿を採取し冷凍保存などを行う必要がありました。

「検体をまとめて解析したい」「輸送中の検体を安定化させたい」そんなときはStreck社Protein Plus BCTを活用をお勧めします。 Protein Plus BCTには下記の特長があります。

血小板などの働きおよび溶血を抑制することで血球由来タンパク質の混入を抑える
血漿タンパク質を常温で最大5日間まで*保存可能　*タンパク質による
保存後のタンパク質は質量分析、イムノアッセイなどのプロテオーム解析に利用することが可能

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Protein Plus BCTの使用例

※下記はメーカー資料からの抜粋となります。詳細はリンク先の各資料をご参照ください。

① 保存期間と血漿タンパクの安定性

血液をEDTA採血管、ACD採血管、Protein Plus BCTで保存した時の安定性をテストしました。
EDTA採血管、ACD採血管では保存期間が長くなるにつれ溶血や血小板の活性化が示されましたが、Protein Plus BCTでは保存期間による変化が少なく、血漿成分への影響も少ないことが示されています。

5日間保存した後の血小板マーカーのフローサイトメトリー解析結果：CD61+CD62P+が活性化した血小板を示す

また、Protein Plus BCTで保存した血漿タンパクの変化量はEDTA採血管、ACD採血管に比べて抑えられていることが示されています。

Streck社資料（Streck社サイト：英語）

② ボトムアッププロテオミクスのサンプル前処理法との互換性

ボトムアッププロテオミクス（タンパク質をペプチドに分解してから分析する手法）で使用される3種の代表的なサンプル前処理法（in-solution digestion、S-Trap、SP3）との互換性をテストしました。Protein Plus BCTでの回収直後および5日間保存後の血漿中のタンパクを各手法で前処理した後、LC-MS/MSで解析し、タンパク質の種類の同定と定量を行いました。
使用した前処理方法にかかわらず、Protein Plus BCTで保存した血漿中のタンパク質は検出することができました。また、タンパク質の存在量の変化は保存により最小限に抑えられていることが示されました。

各前処理法における保存前後の血漿タンパク質の種類及び量の変化：横軸が保存前、縦軸が保存後の各タンパク質の値。いずれの前処理法でも傾きは1に近く、Protein Plus BCTで保存した血漿タンパク質の保存前後の変化は少ないことが示されている

その他お勧めのStreck社商品

Streck社ではProtein Plus BCT以外にも、血漿中のcfDNA、cfRNAなどの核酸成分やエクソソーム（EV）を常温保存可能な採血管や血液保存チューブを提供しています。ご自身の研究・検査に適した製品をぜひ活用ください。

Streck採血管Cell-Free DNA BCT（医療機器）：全血に含まれるcfDNA、細胞DNA（gDNA）、CTCを最大14日間（CTCは最大7日間）安定して保存する採血管です。
RNA Complete BCT（研究用）：全血に含まれるcfRNA、EV（エクソソーム）を最大7日間安定して保存する血液保存チューブです。
Nucleic Acid BCT（研究用）：全血に含まれるcfDNA、cfRNA、EV（エクソソーム）を最大7日間安定して保存する血液保存チューブです。
Streck採血管Cyto-Chex（医療機器）：全血に含まれる血液細胞の表面に存在する分化（CD）マーカー*を室温で最大14日間維持する採血管です。 *HIVパネルに含まれるCD3, CD4, CD8, CD19, CD16/CD56
Streck Urine Preserve：尿中に含まれるcfDNA、cfRNA、エクソソームなどを最大7日間、安定して保存する試薬です。

Streck Urine Preserveはお試し用のサンプル（5 mLx2本）も提供中です。サンプルのお申し込みはこちら