研究者の声
2017/08/08
EasySep 海外ユーザーの声:向神経性ウイルス感染症における制御性T細胞(Treg)の役割
- 細胞分離
STEMCELL Technologies社では、様々な免疫学者から研究内容、EasySepを採用した理由やメリットなどを紹介し、議論する場をという形で彼らの声を掲載しています。
なぜEasySepを使用しているかを日本語でご紹介します。
研究者紹介
Andreia Costa, BSc
PhD Candidate, Dr. Jennifer Lund's Lab, Fred Hutchinson Cancer Research Center
(所属名はインタビュー当時のものです)
Andreia Costa氏は、Dr.Lundの研究室で、向神経性の感染症、特に西ナイルウイルスにおける制御性 T細胞(Regulatory T Cells:Tregs)の役割を調べています。Dr.Lundの研究室では、生器ヘルペスウイルス感染症(HSV-2)、インフルエンザ、西ナイルウイルス、HIVを含むウイルス感染の状況における免疫の基本的メカニズムを解明するために、マウスモデルとヒトサンプルの両方を使用しています。
彼らの研究の最終目標は、様々な臨床的に重要なウイルス感染に関して、ワクチンと治療法の両方を改善することです。
トピックス
- 向神経性ウイルス感染症における制御性T細胞(Treg)の役割
- Treg誘発ワクチン
インタビュー
研究室で EasySep を使用するのはなぜですか?
私たちの研究室では、カラムベースの濃縮キットを数年間使用していましたが、濃縮された細胞の純度や、分離にかかる時間に満足していませんでした。
CD4+ T 細胞中の Tregs は割合が比較的少なく、転移研究のために十分な細胞を回収するには、数匹のマウスの細胞をプールする必要がありました。
EasySepはスピードと精度を必要とする濃縮に適しており、また大きな細胞数を簡単に処理できるので、Treg分離以降のアウトプットがよくなります。
EasySep はどのように研究に役立ちましたか?
Tregの導入にCD25ポジティブセレクションキット、adoptive transferのためのCD8+ネガティブセレクションキット、樹状細胞濃縮用キットなど、様々なEasySepを使用しています。Transferする細胞の純度は、殆どフローサイトメトリーのソーティングに近い純度です。
ソーティングが必要な場合は、最初に EasySep を使用することでソーティング時間が短縮され、結果として細胞の生存率が高くなります。
マウス細胞での自分の成功体験から、ヒト細胞で研究している研究室の他のメンバーからも EasySep は信頼を得ています。ヒトの細胞サンプルは入手が困難な場合がありますので、すべての実験が正常に実施されることが重要です。EasySepは、これらの研究において優れた基本条件を満たしています。
EasySep フリーサンプルのご案内
EasySepを初めて検討したい方を対象にフリーサンプルを提供しております。 専用の磁石(EasySep Magnet等)をお持ちでない方も気軽にご相談ください。
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