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STEMCELL Technologies PneumaCult PneumaCult-Ex Plus Medium

  • 研究用

「PneumaCult™による呼吸器ウイルス感染の研究」最新情報

PneumaCult™-Ex Plus Medium(ST-05040)は、初代ヒト気道上皮細胞および鼻粘膜上皮細胞を増殖する培地です。血清とBPEを含まない定義された培地組成であり、他の市販増殖培地と比べて初代ヒト気道および鼻粘膜上皮細胞の継代当たりの増殖に優れています。
本品はまた、細胞増殖時に従来より少なくとも2回多く継代でき、分化能により優れた細胞を得ることができます。

分化能は、PneumaCult™-ALI Medium(ST-05001)を用いて気液界面(Air-Liquid Interface, ALI)で偽重層粘膜繊毛上皮を形成する能力、あるいはPneumaCult™-ALI-S Medium(ST-05050)を用いて立方上皮を形成する能力として定義。

PneumaCult™-Ex Plusは、PneumaCult™-ALI または PneumaCult™-ALI-Sとともに、in vitro ヒト気道モデル向けの完全に統合されたBPEフリー培養系を構成します。この堅牢で定義済み組成の培養系は、呼吸器の基礎研究、毒性研究、そして薬剤開発に有用なツールとなります。

2018/05/14 12:00の製品情報

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本製品は研究目的にのみ使用し、人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないようにご注意ください。

製品の特長

PneumaCult™-Ex Plusで、血清・BPEフリーの条件でヒト気道上皮細胞を増殖

  • 血清・BPEを含まない定義された培地組成で、一貫した性能を発揮
  • 他の市販の増殖用培地に比べ、継代当たりの細胞増殖が向上
  • PneumaCult™-ALI(または -ALI-S)培地の併用により、長期継代後でも気液界面(ALI)でのより優れた分化能をサポート

PneumaCultによる培養の流れ

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図 1. PneumaCult™をもちいた培養の流れ

PneumaCult™-Ex Plus(または-Ex)を使用した液内培養で、ヒト気管支上皮細胞(HBEC)を拡大します。気液界面(ALI)培養初期の「拡大フェーズ」では、PneumaCult™-Ex Plus(または-Ex)を頂端および基底チャンバーに添加します。コンフルエンスに達したら両チャンバーから培地を取り除き、PneumaCult™-ALIを基底チャンバーのみに添加することにより、培養物をエアリフト(頂端側を空気に触れさせる)します。21〜28日のインキュベーション後に偽重層粘液線毛上皮への分化が見られ、1年以上維持できます。

データ紹介

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図 2. PneumaCult™-Ex Plus で培養したヒト気管支上皮細胞(HBEC)の増殖速度は、PneumaCult™-Ex および他社培地に比べて速い
市販の凍結保存されたP1 HBECを、PneumaCult™-Ex Plus、PneumaCult™-Ex、または他社培地に播種しました。PneumaCult™-Ex Plusで培養した細胞は、他の培地と比べて9継代にわたり有意に高い増殖率を示します(n = 6)。

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図 3. HBECの代表的な形態
PneumaCult™-Ex Plus、PneumaCult™-Ex、または他社培地で培養したP4 HBECの代表的な培養画像。PneumaCult™-Ex Plus(A)で培養した細胞は、PneumaCult™-Ex(B)または他社培地(C)で培養した細胞より小さく、より密に詰まっています。すべての画像は、10倍の対物レンズを使用して撮影。

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図 4. PneumaCult™-Ex Plusで培養したHBECは、基底細胞マーカー CD49f、CD271の広範囲な発現を維持
PneumaCult™-Ex Plus(A, D)、PneumaCult™-Ex(B, E)、および他社培地(C, F)で培養したP4 HBECにおいて、基底細胞マーカー CD49f (A, B, C) および CD271 (D, E, F)を免疫細胞化学で検出しました。すべての画像は、10倍の対物レンズを使用して撮影。

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図 5. PneumaCult™-Ex Plusで培養したHBECは、CD271+CD49f+ 細胞の割合がより高い
PneumaCult™-Ex Plus (A), PneumaCult™-Ex (B), および他社培地 (C) で培養したP4 HBECにおいて、基底細胞マーカー発現をフローサイトメトリーで検出しました。PneumaCult™-Ex Plusでは他の培地より高い割合でCD49fとCD271の共発現細胞が存在していました。

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図 6. PneumaCult™-Ex Plusで培養したHBECでは、PneumaCult™-ALIを用いた偽重層粘液線毛上皮への分化が改善
PneumaCult™-Ex Plus, PneumaCult™-Ex, または他社培地にP4のHBECを播種した後、P5からP8でPneumaCult™-ALIをもちいてALI分化させました。エアリフトから28日後のALI培養物を固定し、繊毛(AC-tubulin、赤)と杯細胞(Muc5AC、緑)のマーカーに対する抗体で染色しました。核はDAPI(青)で対比染色しました。すべての画像は、20倍の対物レンズを使用して撮影。

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図 7. 分化したHBEC(P4)の電気生理的な特徴
PneumaCult™-Ex Plus, PneumaCult™-Ex, または他社培地で拡大培養したHBECをPneumaCult™-ALIでALI培養し、エアリフトから28日後の経上皮電気抵抗 (TEER) (A) 、およびイオンチャネル活動の代表的特徴 (B)を示しています。
Amiloride: ENaC inhibitor. IBMX and Forskolin: CFTR activators. Genistein: CFTR potentiator. CFTRinh-172: CFTR inhibitor. UTP: Calciumactivated Chloride channels (CaCCs) activator.

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