STEMCELL Technologies HepatiCult HepatiCult™ Organoid Growth Medium (Human)
- 研究用
HepatiCult™ Organoid Growth Medium(製品コード:ST-100-0385)は、ヒト肝臓オルガノイドを拡大および維持する無血清培地です。
本品を使用して、ヒト肝臓組織または、STEMdiff™ Hepatocyte Kitで作製したヒト多能性幹細胞(hPSC)由来の肝細胞から肝臓オルガノイドを樹立できます。これらの肝臓オルガノイドはさらに、HepatiCult™ Organoid Differentiation Medium(ST-100-0383)で分化し機能的に成熟させることができます。
本品は、HepatiCult™ Organoid Kit (Human)(ST-100-0386)のコンポーネントとしても含まれています。
本品はHUBとの共同開発製品です。商業目的で使用する場合は、HUB(www.huborganoids.nl/)へご連絡の上、商用ライセンスまたはHUBとのライセンスに関する説明を受けてください。
製品の特長
データ紹介
HepatiCult™ Organoid Growth Medium(OGM)によるオルガノイドの拡大培養
肝オルガノイドは、複数のドナーおよび継代にわたってHepatiCult™ OGMで効率的に増殖し、無限に培養できる可能性を示しました。無血清条件で開始したオルガノイド(白抜きマーカー)は、HepatiCult™ OGMで同等の増殖速度を示しました。
増殖する肝オルガノイドが示す肝前駆細胞の特徴
HepatiCult™ OGMで培養したヒト肝オルガノイドは、(A)KI67、(B)HNF4A、(C)SOX9の免疫細胞化学染色で観察される通り、増殖中の肝前駆細胞の特徴を示しました。増殖肝オルガノイドは、(A)EPCAM発現のような肝上皮の特徴も示しました。(B, C)核はDAPIで対比染色しています。
増殖する肝オルガノイドは、継代を複数回経ても遺伝子発現を維持
HepatiCult™ OGMで培養した肝オルガノイドは、幹細胞マーカー(A)LGR5および(B)AXIN2、胆管マーカー(C)SOX9および(D)KRT19、ならびに肝細胞マーカー(E)HNF4aおよび(F)アルブミン(ALB)を複数の継代数にわたって発現しました。HepatiCult™ OGMでの培養中は最小限のアルブミン発現しか認められませんでした。発現レベルはqPCRで測定し、TBPおよびUBCハウスキーピング遺伝子で正規化して相対発現レベルを定量化しました(平均±SD;n = 2-5オルガノイド株)。* p < 0.05。