研究者の声
2017/08/08
EasySep 海外ユーザーの声:炎症性腸疾患の研究にEasySepを利用
- 細胞分離
STEMCELL Technologies社では、様々な免疫学者から研究内容、EasySepを採用した理由やメリットなどを紹介し、議論する場をという形で彼らの声を掲載しています。
なぜEasySepを使用しているかを日本語でご紹介します。
研究者紹介
Thomas Krausgruber
PhD Postdoctoral Fellow, Dr. Christoph Bock's Lab, CeMM Research Center for Molecular Medicine of the Austrian Academy of Sciences.
(所属名はインタビュー当時のものです)
Thomas Krausgruber博士は Dr. Fiona Powrieの研究室でさまざまな組織における制御性T細胞(Regulatory T Cells:Treg)の適応と特化について研究してきました。Powrie研究室は、免疫系と腸内の共生細菌の常在コミュニティとの複雑な関係を研究しており、具体的には、これらの相互作用の細胞要素や分子的要素の解明、炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)と呼ばれる潰瘍性大腸炎やクローン病などの慢性疾患の発症・進行への関与に 研究の焦点をおいています。
研究室では、基礎科学とトランスレーショナルサイエンスの両面からIBDに関わる自然免疫および適応免疫応答を研究するために、腸炎症モデルシステムとヒトのサンプルを組み合わせて利用しています。
トピックス
- 腸ホメオスタシスの維持における制御性 T 細胞(Treg)の役割
- 宿主免疫における微生物の影響
インタビュー
研究室で EasySep を使用するのはなぜですか?
Powrie研究室では、EasySepの品質に非常に満足しています。我々がEasySepを細胞分離プロトコール に採用した理由は主に速度ですが、EasySepで分離された細胞の純度が高いため、FACS ソーティング に要する時間を節約できます。
さらに、このプロトコールは非常に簡単で、新しいグループメンバーでも EasySep をとても簡単に使用できます。
EasySep はどのように研究に役立ちましたか?
EasySepの導入前、私たちはマウスCD4+ T細胞の濃縮に研究室で精製した抗体カクテルを使用していました。
これは研究室での通常のプロセスであり、通常は濃縮後に特異的T細胞サブセットのFACS ソーティングが続きます。
しかし、我々は、これらの抗体のバッチ間のバラツキと、時間のかかる細胞分離プロトコールのため、代替法を検討しました。
EasySepによる細胞分離は、本当に迅速です。特に壊れやすい腸のTreg細胞を扱う場合は、処理時間は重要なパラメータです。
最初は EasySep Mouse CD4+ T cell Isolation Kitのみを使用しましたが、やがてマウスおよびヒト由来の様々な細胞タイプの分離に EasySepを利用し始めました。
これにより、ラボではより多くの研究プロジェクトで多くの時間が節約され、より純粋な細胞を利用できるようになりました。
また、EasySepは非常に柔軟性があり、ラージスケールの実験を計画した際でも簡単にスケールアップすることができます。
EasySep フリーサンプルのご案内
EasySepを初めて検討したい方を対象にフリーサンプルを提供しております。 専用の磁石(EasySep Magnet等)をお持ちでない方も気軽にご相談ください。
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