社会との関わり
「NPO法人 白血病研究基金を育てる会」の支援
1992年に設立されたボランティア団体「日本白血病研究基金を育てる会」をその前身として、2005年にNPO法人「白血病研究基金を育てる会」が「世界中の白血病研究基金をサポートする事により白血病を撲滅する事」を目的とした団体として設立許可されました。
不治の病と言われた白血病も、医学の進歩と共に助かる患者さんが増え、決して諦めなくても良い病気になりました。しかしながら、生死に係わる病気である事に変わりはなく、その治療は過酷であり、治療の副作用や体調管理など健康な人には解らない苦労があります。
こどものがんの約半数は白血病ですが、母親から離れて、一人無菌室で闘病する乳幼児は、我々を信じています。高齢者の白血病患者は、過酷な治療に体力が持たない為、静観しながら病気と闘いながら新しい治療法を待っています。 世界中で今こうしている時も、多くの白血病患者さんが病気と闘っているのと同時に、熱意にあふれた白血病研究者が白血病撲滅の為の研究活動をひたむきに続けています。
ベリタスは白血病研究基金を育てる会の活動を全面的に支援しています。
ベリタスはその活動を初期から全面的に支援し、各種チャリティーイベントの開催や情報発信を通じて、広報・募金活動をお手伝いしています。毎年行われるチャリティーゴルフ「さくらちゃんカップ」の開催と「日本血液学会公開シンポジウム」は大きな活動の柱に成長致しました。
その活動の甲斐も有り1992年に設立認可された認定特定公益信託日本白血病研究基金は、2019年までに累計430名の研究者に3億1,120万円の研究助成を行いました。
1997年から東京で始めた「さくらちゃんカップ」は日本各地に支援者を得、東京以外に札幌・名古屋・京都・大阪・広島・徳島・鹿児島の全国8か所で開催され、日本白血病研究基金を支える大切な募金活動に発展しています。
チャリティーゴルフ名の「さくらちゃん」は、小児がんと闘病していた黒澤さくらちゃんが5歳の時に最後に書き残したチューリップの絵をチャリティーのシンボルとして使用している事に由来しています。
「日本血液学会公開シンポジウム」は2000年に第1回を開催し、現在では白血病の研究者と専門医の集まる日本血液学会学術集会の中で開催され、毎年患者さんやそのご家族に対して、最先端の治療の進歩の情報をご提供しています。
左から、
筑波大学 医学医療系 血液内科研究室 人間総合科学研究科
藤澤 学先生
日本血液学会理事長
赤司 浩一先生
久留米大学 医学部 病理学教室 助教
宮脇 恒太先生
モダンアートとの出会い
ARS LONGA VITA BREVIS /「芸術は長く、人生は短し」、ローマ時代の格言としてしられるこの言葉は、実はギリシャ時代の医者であり、哲学者のヒポクラテスが医術について語ったものです。ダビンチの例もそう示すように、古代の芸術家は科学者でもあることが多く、Artは今では芸術のみに限られた領域ですが、元々は医学を含めた科学を示すものであったとされています。科学がより精密な領域に入り、次世代シークエンサーが膨大な遺伝子情報を排出する21世紀に、今一度サイエンスをArtの一部として認めることは意味があるのではないかと考えます。
サイエンスをArtの一部として捉え、科学技術が訴えるものを肌で感じて、より人類の福祉に貢献できる道を進みたいと存じます。Veritas Ars Necessaria(Artを必要な、かけがえのない友と考える)、VAN活動を実施しています。