AmoyDX EML4-ALK Fusion Gene Detection Kit
掲載の商品は2023年9月末で販売終了となります(2023年6月)。
- 研究用
Amoy Diagnostics社は、がん関連遺伝子を検出するためのReal-time PCR試薬を製造、販売しております。
本製品は、ADx-ARMS法と呼ばれるReal-time PCRのテクノロジーを利用して、EML4-ALK融合遺伝子の有無を簡便かつ高感度に検出するための試薬です。
製品の特長
EML4-ALK融合遺伝子は、EML4遺伝子とALK遺伝子が融合した遺伝子です。EML4-ALK融合遺伝子は下流のシグナル系を活性化させ、発がんを引き起こします。とくに非小細胞肺がん患者で検出されます。融合遺伝子の有無はALKを標的とした治療の効率に影響するため、その検出は重要です。
本製品はADx-ARMS法によって、FFPEサンプルから抽出したRNAに存在するEML4-ALK融合遺伝子を検出する試薬です。
<Amoy Diagnostics社Real-time PCR Assayシリーズの特長>
- 簡便な操作:ワンステップの操作、解析まで含めわずか90分
- 高感度、高い正確性:1%の変異遺伝子まで検出可
- 高信頼性:内部標準も同時検出、ポジティブコントロールもキットに同梱
- 高品質の製品:国際基準ISO13485を取得し、GMPプラントにて製造、管理
<ADx-ARMS法の原理>
ADx-ARMS(Amplification Refractory Mutation System)法は、3'末端に変異特異的なプローブを使用し、高感度に変異遺伝子を検出する技術です。 チューブ内で、2ステップの増幅を行います。ステップ1で特異性の高い増幅を、ステップ2で効率良い増幅を行います。
<本製品で検出可能な変異>
下記21種のEML4-ALK融合遺伝子を検出します。
Reaction Mix 1 | Reaction Mix 2 | Reaction Mix 3 |
E6;A19 | E14 ins11;del49A20 | E2;A20 |
E6;A20 | E14;del14A20 | E2;ins117A20 |
E6ins33;A20 | E14;del38A20 | E3;ins53A20 |
E6;ins18A20 | E15del60;del71A20 | E17;ins30A20 |
E13;A20 | E17ins61;ins34A20 | |
E13;ins69A20 | E17ins65;A20 | |
E20;A20 | E17;ins68A20 | |
E20;ins18A20 | E17del58;ins39A20 | |
E18;A20 |
<本製品の構成について>
- EA Fusion Gene Reaction Mix(3種):変異遺伝子および内部標準を検出するプライマー、プローブ、dNTPs
- EA External Control Reaction Mix(1種):DNA阻害物質の有無、DNA品質評価用のReaction Mix
- EA RT Reaction Mix:ALKおよび内部標準の遺伝子のRNAをcDNAに合成するためのReaction Mix
- EA Reverse Transcriptase:逆転写酵素
- EA Enzyme Mix:Taq DNA Polymerase、Uracil-N-Glycosylase
- EA Positive Control:プラスミドDNA
<実験ステップについて>
① total RNA抽出:サンプルからRNAを抽出します。
※RNA抽出試薬は本製品に含まれておりません。
② RNA濃度調整:20-800 ng/µlとなるようにRNA溶液を希釈します。
③ 逆転写反応:EA RT Reaction MixとEA Reverse Transcriptase、サンプルRNAを混合し、42℃で1時間反応させます。
④ PCR試薬の調製、分注:EA Enzyme Mixと3種のEA Fusion Gene Reaction Mix、EA External Control Reaction Mixをそれぞれ混合し、PCRチューブに分注します。
⑤ サンプル分注:逆転写したcDNAサンプルおよびネガティブコントロール(水)、キット付属のEA Positive Controlを各チューブに加えます。1サンプルあたり4チューブに分注します。
⑥ Real-time PCR:マニュアル記載の条件でReal-time PCRを行います。
⑦ 結果判別:増幅が認められた蛍光の種類と、Ct値を確認します。
<結果例>
FAM標識のPCR産物は融合遺伝子由来、HEX/VIC標識のPCR産物は内部標準由来となります。
ネガティブコントロール・Positive Control・各サンプルのHEX/VIC標識(内部標準由来)のPCR増幅結果から、実験が妥当であるかを判断します。
次にマニュアル記載の基準に基づき、各チューブのFAM標識の増幅産物のCt値より、融合遺伝子の有無を判定します。
<対応するReal-time PCR機器について>
下記の機器で検証済です。機器によってアダプターが必要になる場合があります。
- Stratagene:Mx3000P
- ThermoFisher Scientific:ABI 7500
- Roche:LightCycler480
- Bio-Rad:CFX96
- Qiagen:Rotor-Gene Q/6000
<Real-time PCR Assayシリーズで検出可能な変異遺伝子>
がんのシグナル経路に関わる下記遺伝子が検出可能です。 各遺伝子の検出に対応するキットをご利用ください。