AmoyDX JAK2 V617F Mutation Detection Kit
掲載の商品は2023年9月末で販売終了となります(2023年6月)。
- 研究用
Amoy Diagnostics社は、がん関連遺伝子を検出するためのReal-time PCR試薬を製造、販売しております。
本製品は、ADx-ARMS法と呼ばれるReal-time PCRのテクノロジーを利用して、JAK2遺伝子のV617F変異を簡便かつ高感度に検出するための試薬です。
製品の特長
JAKファミリーは非受容型チロシンキナーゼで、JAK1/JAK2/JAK3/TYK2で構成されます。JAK-STATシグナル伝達経路は、サイトカインなどにより調節され、細胞の増殖や分化、細胞死、免疫などを制御しています。
JAK2遺伝子の変異による活性化は、骨髄増殖性疾患と関連しており、主な診断指標となります。
本製品はADx-ARMS法によって、全血サンプルからJAK2遺伝子のV617F変異を検出する試薬です。
<Amoy Diagnostics社Real-time PCR Assayシリーズの特長>
- 簡便な操作:ワンステップの操作、解析まで含めわずか90分
- 高感度、高い正確性:1%の変異遺伝子まで検出可
- 高信頼性:内部標準も同時検出、ポジティブコントロールもキットに同梱
- 高品質の製品:国際基準ISO13485を取得し、GMPプラントにて製造、管理
<ADx-ARMS法の原理>
ADx-ARMS(Amplification Refractory Mutation System)法は、3'末端に変異特異的なプローブを使用し、高感度に変異遺伝子を検出する技術です。 チューブ内で、2ステップの増幅を行います。ステップ1で特異性の高い増幅を、ステップ2で効率良い増幅を行います。
<本製品の構成について>
- V617F Reaction Mix:変異遺伝子および内部標準を検出するプライマー、プローブ、Mg2++、dNTPs
- JAK2 Enzyme Mix:Taq DNA Polymerase、Uracil-N-Glycosylase
- JAK2 Positive Control:プラスミドDNA
<実験ステップについて>
① total DNA抽出:全血サンプルからDNAを抽出します。
※DNA抽出試薬は本製品に含まれておりません。
② DNA濃度調整:2-3 ng/µlとなるように1×TE buffer (pH 8.0)でDNA溶液を希釈します。
③ PCR試薬の調製:Enzyme MixおよびReaction Mixを混合し、PCRチューブに分注します。
④ サンプル分注:調整したDNAサンプルおよびネガティブコントロール(水)、キット付属のPositive Controlを各チューブに加えます。
⑤ Real-time PCR:マニュアル記載の条件でReal-time PCRを行います。
⑥ 結果判別:増幅が認められた蛍光の種類と、Ct値を確認します。
<結果例>
ネガティブコントロール・Positive Control・各サンプルのHEX/VIC標識(内部標準由来)のPCR増幅結果から、実験が妥当であるかを判断します。
次にマニュアル記載の基準に基づき、各チューブのFAM標識の増幅産物のCt値より、変異陽性か陰性かを判定します。
<対応するReal-time PCR機器について>
下記の機器で検証済です。機器によってアダプターが必要になる場合があります。
- Stratagene:Mx3000P
- ThermoFisher Scientific:ABI 7500、ABI 7900HT、StepOnePlus
- Roche:LightCycler480
- Bio-Rad:CFX96
<Real-time PCR Assayシリーズで検出可能な変異遺伝子>
がんのシグナル経路に関わる下記遺伝子が検出可能です。 各遺伝子の検出に対応するキットをご利用ください。