AmoyDX KRAS/NRAS Mutation Detection Kit
掲載の商品は2023年9月末で販売終了となります(2023年6月)。
- 研究用
Amoy Diagnostics社は、がん関連遺伝子を検出するためのReal-time PCR試薬を製造、販売しております。
本製品は、ADx-ARMS法と呼ばれるReal-time PCRのテクノロジーを利用して、RAS遺伝子の32の変異を簡便かつ高感度に検出するための試薬です。
試薬がチューブに予め分注されたPre-loadタイプと、分注されていないBulkタイプがあります。
AMO-8.01.25402W006A、AMO-8.01.25402W006D:Pre-loadタイプ
AMO-8.01.25402X024H:Bulkタイプ
製品の特長
RASタンパク(KRAS/NRAS)は、EGFRの下流でシグナル伝達を担うGTPアーゼで、細胞の増殖、アポトーシス、分化などに影響を与えます。RAS遺伝子の変異は一部の肺がんや大腸がんで起こり、アービタックス(セツキシマブ)やベクティビックス(パニツムマブ)などの薬効に関連するため、変異状態の把握は重要となります。
本製品はADx-ARMS法によって、FFPEサンプルからKRAS遺伝子の19の変異および、NRAS遺伝子の13の変異を検出する試薬です。
<Amoy Diagnostics社Real-time PCR Assayシリーズの特長>
- 簡便な操作:ワンステップの操作、解析まで含めわずか90分
- 高感度、高い正確性:1%の変異遺伝子まで検出可
- 高信頼性:内部標準も同時検出、ポジティブコントロールもキットに同梱
- 高品質の製品:国際基準ISO13485を取得し、GMPプラントにて製造、管理
<ADx-ARMS法の原理>
ADx-ARMS(Amplification Refractory Mutation System)法は、3'末端に変異特異的なプローブを使用し、高感度に変異遺伝子を検出する技術です。 チューブ内で、2ステップの増幅を行います。ステップ1で特異性の高い増幅を、ステップ2で効率良い増幅を行います。
<本製品で検出可能な変異>
KRAS遺伝子:Exon2-4に存在する19の変異を検出します。
NRAS遺伝子:Exon2-4に存在する13の変異を検出します。
<本製品の構成について>
- Reaction Mix(11種):変異遺伝子および内部標準を検出するプライマー、プローブ、dNTPs
- KN External Control Reaction Mix(1種):DNA阻害物質の有無、DNA品質評価用のReaction Mix
- KN Enzyme Mix:Taq DNA Polymerase、Uracil-N-Glycosylase
- KN Positive Control:プラスミドDNA
<実験ステップについて>
① total DNA抽出:サンプルからDNAを抽出します。
※DNA抽出試薬は本製品に含まれておりません。
② DNA濃度調整:1.5-3 ng/µlとなるように1×TE buffer (pH 8.0)でDNA溶液を希釈します。
※推奨DNA濃度はFFPEサンプルの保存期間によって変わります。
(Pre-loadタイプの場合)
③ サンプルとPCR試薬の混合:KN Enzyme Mixと調整したDNAサンプルおよびネガティブコントロール(水)、キット付属のKN Positive Controlをそれぞれ混合します。
④ PCRチューブへの分注:11種のKN Reaction Mix、KN External Control Reaction Mixがすでに12連PCRチューブに分注されています。各チューブに③を分注します。PCRチューブは8セット梱包されています(ネガティブコントロール、ポジティブコントロール分含む)。
(Bulkタイプの場合)
③ PCR試薬の調製、分注:KN Enzyme Mixと11種のKN Reaction Mix、KN External Control Reaction Mixをそれぞれ混合し、PCRチューブに分注します。
④ サンプル分注:調整したDNAサンプルおよびネガティブコントロール(水)、キット付属のKN Positive Controlを各チューブに加えます。1サンプルあたり12チューブに分注します。
⑤ Real-time PCR:マニュアル記載の条件でReal-time PCRを行います。
⑥ 結果判別:増幅が認められた蛍光の種類と、Ct値を確認します。
FAM標識のPCR産物は変異箇所由来、HEX/VIC標識のPCR産物は内部標準由来となります。
ネガティブコントロール・Positive Control・各サンプルのHEX/VIC標識(内部標準由来)のPCR増幅結果から、実験が妥当であるかを判断します。
次にマニュアル記載の基準に基づき、各チューブのFAM標識の増幅産物のCt値より、変異陽性(strong/weak)か陰性かを判定します。
<対応するReal-time PCR機器について>
下記の機器で検証済です。機器によってアダプターが必要になる場合があります。機器により製品コードが異なりますので、お問い合わせください。
- Stratagene:Mx3000P
- ThermoFisher Scientific:ABI 7500
- Roche:LightCycler480
- Bio-Rad:CFX96
- Qiagen:Rotor-Gene Q/6000(Bulkタイプのみ)
<Real-time PCR Assayシリーズで検出可能な変異遺伝子>
がんのシグナル経路に関わる下記遺伝子が検出可能です。 各遺伝子の検出に対応するキットをご利用ください。
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