Thermo Fisher(Dynabeads) Dynabeads Dynabeads Carboxylic Acid for RNA Purification
- 研究用
- 新製品
Dynabeads™ Carboxylic Acid for RNA Purificationは、単一サイズ(1 µm)、単分散、常磁性のビーズで、磁石に近づく速度が速く、ペレットの安定性が高いことが特徴です。
Dynabeads RNA Binding Bufferとの併用により、試験管内転写(in vitro transcription; IVT)で合成された未精製RNAをシンプルかつ拡張性をもって精製することができ、自動化に対応しています。この組み合わせは、mRNAワクチン開発の探索段階や、Dynabeads™ Streptavidin for In Vitro Transcriptionを用いた固相IVT反応の後など、柔軟性と高純度が要求される場合に特に適しています。
製品の特長
Dynabeads™ Carboxylic Acid for RNA Purification で mRNAを高純度に精製
- 効率性 - 簡易なワークフローで6回以上再利用できるため、コストと時間を削減
- 拡張性 - 必要な規模(マイクログラムからグラムのmRNA)とスループットに合わせて、手動と自動のワークフローを変更可能
- 品質 - RNAベースの創薬から商業生産まで、技術や原材料を切り替えることなく一貫して使用できる磁気ビーズ
mRNA精製の流れ
試験管内転写 (IVT) 反応ステップからの未精製 RNA をビーズと混合し、バッファーを加えます。RNAはビーズ表面に結合し、反応混合物の残りの成分は、磁石を当てて上清を捨てることで除去します。(下のワークフロー図(B) 参照)
再利用と自動化が可能な磁性ビーズ
ビーズは精製水中に保存されており、少なくとも6回の再利用ができます。KingFisher自動精製ワークフロー用のスクリプトがございます。
本品はビーズ単体です。同一のビーズは以下のキットにも含まれています:
Dynabeads RNA Purification Kit
Dynabeads In Vitro Transcription and RNA Purification Kit
商業用供給に関して
mRNAワクチンや治療薬のGMP適合製造に関するサポートについては、弊社までお問い合わせください。
製品仕様
- 濃度: 10 mg/mL
- 製品タイプ: 磁性ビーズ
- ビーズ直径: 1 μm
- ビーズ材質: 磁性ポリスチレン
- 使用対象(アプリケーション): IVT で合成されたmRNAの精製、ワクチン及び治療薬開発の研究向け
- ハイスループット適合性: あり
- 認証/コンプライアンス: ISO 13485
固相RNA合成・精製のワークフロー
データ紹介
(A) IVTで鋳型を6回連続で再利用した場合、RNA 収量には再現性が見られます。
(B) 1、3、6回目のIVTで合成されたRNAの電気泳動像の重ね合わせは、RNAの完全性が同一であることを示しています。
(C) qPCRで検出される、再利用中の鋳型の溶出は低くなりました。最初のIVT工程で最も溶出量が多く、DNase処理も別の精製工程も行わずに、マイクログラムの未精製 RNA中にわずかピコグラムのDNAしか認められませんでした。LC-MS/MS による未精製IVTサンプル中のヌクレオシド定量では、総核酸中に0.01% 未満のDNAが確認されました (data not shown)。