STEMCELL Technologies RSeT RSeT Feeder-Free Medium
- 研究用
RSeT Feeder-Free Medium (ST-05975) は、プライム状態 (primed state) のヒト胚性 (ES) および人工多能性幹 (iPS) 細胞をナイーブ様状態 (naive-like state) に戻し、bFGFまたはフィーダー細胞を含まない低酸素条件下で細胞をナイーブ様状態に維持します。
Weizmann Institute of Science からのライセンスに基づいて開発されたこの無血清培地は、縁が屈折し、密に詰まったドーム型のコロニーといった、ナイーブ状態の特徴を備えた堅牢な培養物を作製できます。本品で培養したヒトES/iPS細胞は、KLF17, KLF2, KLF4, TFCP2L1 などのナイーブ様状態に関連する重要な転写産物の発現が増加します。これらの細胞はそのまま分化できるだけでなく、mTeSR™1で培養してプライム状態に戻した後に分化することもできます。
分化に使用できる製品には、STEMdiff™ Definitive Endoderm Kit (ST-05110, 胚体内胚葉の分化)、STEMdiff™ SMADi Neural Induction Kit (ST-08581, 神経前駆細胞の分化)、および STEMdiff™ Mesoderm Induction Medium (ST-05220, 中胚葉の分化) があります。
製品の特長
特長
- フィーダー不要: フィーダー細胞に内在するバラつき、コスト、準備の手間を省けます
- 無血清: 予めスクリーニングされた高品質な原料が使用されており、再現性のある結果が得られます
- 高効率: 安定した形態と遺伝子発現、低い自発的分化を示すナイーブ型への効率的な転換を、外部遺伝子を使わずに行えます
- 多能性: bFGFを添加することなくナイーブ型の多能性を維持します
データ
hPSCs Maintained in RSeT™ Feeder-Free are Reverted to a Naïve-Like State and Express High Levels of Naïve-Associated Genes
(A) A representative image of hPSCs that reverted to a naïve-like state after being cultured in RSeT™ Feeder-Free for 1 passage. During reversion, colonies change from a flat morphology to a domed morphology characteristic of naïve-state hPSCs. (B) Expression of naïve-associated genes (KLF2, KLF4, KLF17, TFCP2L1, STELLA, and DNMT3L) in hPSCs that were reverted to a naïve-like state in RSeT™ Feeder-Free. Expression levels were measured by qPCR and normalized to levels in primed hPSCs.